健康

どう違う?抗ウィルス治療薬「レムデシビル」と「アビガン」

皆さんこんばんは、たらこすぱ(@tara_cospa)です。

サプリメント管理士の資格を持っています。

昨今で騒がれている新型コロナウィルスの影響に関して、最近ではある治療薬が話題になっています。

それは「レムデシビル」と「アビガン」です。

皆さんも一度は耳にしているかと思います。

しかし、この2つの治療薬がどのような効果があるのか、どんな違いがあるのか、どちらが優れているのか、今後患者に対してスタンダードに使われるのか、分からない部分も多いのではないでしょうか。

今回は、現時点で分かっている、「レムデシビル」と「アビガン」についてご説明していきます。

レムデシビルとは

レムデシビルとは、本来はエボラ出血熱の治療薬です。

アメリカの論文によると、新型コロナウィルス感染者に試験的に投与したところ、53人のうち7割にあたる36人の症状が改善されたとのことです。

これによりトランプ大統領は緊急時の使用を承諾し、アメリカでは正式に使用が許可されています。

これを受け日本政府は、審査手続きを簡潔にする「特例条例」制度適用に向け、政令を改正することを持ち回り閣議で決定しました。

どんな患者に使う?

レムデシビルは、主に重症患者・中等患者に投与することを目的とし、緊急時に使用することを主としています。

副作用は?

臨床試験によると、50数名の患者にレムデシビルを投与したところ、60%の患者に肝機能障害や腎機能障害がみられたそうです。

このように、新型コロナウィルスに対して100%保証ができる治療薬ではありません。

重症患者や特例限定で使用するというのはこの為です。

アビガンとは

こちらは主にインフルエンザの治療を目的としている薬です。

アビガンは注射による投与ですが、アビガンは錠剤タイプの飲み薬です。

どんな患者に使う?

レムデシビルに対して、アビガンは初期の投与で重症化を防ぐことを目的としています。

日本では2020年4月末の時点で既に約2200人の患者に使用しています。

芸能人でも石田純一さんや宮藤官九郎さん、赤江珠緒さんもアビガンの治療を行いました。

副作用は?

日本感染症学会によると、「催奇形性(さいきけいせい)」といって、生まれてくる赤ちゃんに影響が出たり、子作りを考えている夫婦に影響が出る可能性があるようです。

このことから、若い世代には使いにくい部分があります。

厚生労働省によると、アビガン使用の際には

必ず患者の同意を得ること
妊婦には投与しないこと

など、医療機関に向けた注意事項を促しています。

アビガンを使用できる病院とできない病院の違いは何?

フリーアナウンサーの赤江珠緒さんは、自身が出演したラジオ番組で「有名人だからアビガンを優先的に使わせてもらったのか」「医療関係者にコネでもあるのか」などといった批判を受けていたことを明かしました。

もちろん、これは大きな間違いです。

実は、現在ではアビガンの研究を行っている機関に対して「研究対象グループとして申請した病院」しかアビガンの使用は許可されていません。

この申請には多くの手続きや申請書類が必要で、かなり大変な作業のようです。

この申請をクリアした病院のみアビガンの使用が認められるわけです。

アビガンを使用できる病院とできない病院の違いはここにあります。

まとめ

これらの比較をまとめます。

レムデシビル
本来の用途 エボラ出血熱
形態 液状(注射による投与)
対象患者 緊急性を要する重症患者に対して使用
副作用

肝機能障害・腎機能障害の可能性

アビガン
本来の用途 インフルエンザ
形態 錠剤
対象患者 重症化を抑える初期症状患者に対して使用
副作用

新生児に影響が出る可能性

行った病院がアビガン使用許可が下りてない病院だったら

残念ながら、自身で病院の指定はできません。

運と言ってしまえばそれまでですが、今はとにかく感染しないことが最善策です。

免疫力を高めるために、必要な栄養素をしっかり摂ることも感染リスクを減らす一つの手段です。

しかしながら、日々の食事だけではどうしても栄養は摂取しきれません。

サプリメントなどで不足した栄養を補うことも視野に入れてみてください。

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