こんにちは、たらこすぱ(@tara_cospa)です。
サプリメント管理士の資格を持っています。
日本では、2050年に2人中1人が60歳以上というデータが出ています。
今後の日本は高齢大国になります。
そこで、健康関連の資格はないか探してみたところ、「サプリメント管理士」という資格を見つけました。
勉強していくうちに、サプリメントはかなり奥深いものだと感じました。
今回は、サプリメントとはそもそもどのようなものなのか、その原点についてお伝えします。
そもそもサプリメントって何?
サプリメントとは、健康食品に分類される食品で、英語では「補う」という意味になります。
厚生労働省(消費者庁)が健康への有効性を評価した
や(財)日本健康・栄養食品協会の規格に適合した
もサプリメントと言えます。
サプリメントの利用目的
- 健康の維持・増進や病気の予防
- 食事で不足している栄養素の補給や強化、疲労回復、美容やダイエットなど
性別や年齢により目的は様々です。
アメリカでは病気の治療目的として、医療品としてサプリメントを販売している企業もあります。
(もちろん臨床データや学術報告で認められたものに限る)
サプリメントの定義
実は健康食品もサプリメントも法律上の定義はなく、健康の維持増進のために利用されています。
現実的には
「通常の生活で不足しがちな成分を補うもの」
「人の健康に有効作用を示す成分が含まれているもの」
を一般にサプリメント呼ぶ傾向があります。
歴史
人類は長年に渡り、不治の病に悩まされてきました。
当時の医師や研究者たちはこの実態について研究し、1929年にノーベル医学・生理学を受賞したエイクマン、ホプキンスらによって、不治の病(当時では「くる病」や「脚気」など)に有効な成分を発見します。
当時はこれを『アミン構造』と呼んでいたのですが、後の研究者たちによりアミン以外にも様々な栄養素が存在することを発見します。
それらを総称して「ビタミン」と改められるようになり、ビタミンA,B,Cなどの名称もこのとき提案されました。
ブーム
1977年、アメリカのマクガバレン上院議員たちによって
といったマクガバレンレポートを発表し、サプリメントを提唱します。
そして1979年には「どんな人がどんなビタミンを取れば良いのか」という内容が記載されたビタミンバイブルが出版され、ビタミンブームが発生します。
しかし、「サプリメントからビタミンを摂取する」という概念はまだ浅いままでした。
1994年、市民権を得たサプリメントに対し、「栄養補助食品健康教育法」という法律が制定されます。
これは完全にサプリメントに関する法律です。
これで一般の購入者にも分かりやすく安心して購入してもらえるようになりました。
日本では残念ながらサプリメントを含む健康食品を規定する法律はありません。
ただ、先ほどのマクガバレンレポートの影響によって、1984年から文部科学省で研究が始まり食品には3つの機能(一次機能・二次機能・三次機能)があることを提唱しました。
一次機能 | 栄養素として健康を保持するもの |
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二次機能 | 嗜好を満足させ、豊かな生活をもたらすもの |
三次機能 | 生体調節系に働いて、体調リズム調整、生体防御、疫病予防、疲労回復、老化防止等に役立つもの |
この三次機能がいわゆる「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」です。
消費者庁はこの三次機能を許可し、本来食品が表現してはならない「効果・性能」を許可された範囲に限り表示することが認められています。
ビタミンなどの栄養素についても規定含有量の範囲を満たしていれば、その有効性を表示できます。
これで一般消費者の信頼が得られ、日本でも徐々にサプリメントが普及しつつあります。
サプリメントの発祥はアメリカで、もともとは病の研究から始まった。
その後ビタミンを発見し、手軽に補えるようにサプリメントが開発された。