豆知識

特定保健指導ってなに?どんな人が対象なの?

皆さんこんばんは、たらこすぱ(@tara_cospa)です。

サプリメント管理士の資格を持っています。

人生100年時代と呼ばれる現在ですが、皆さんは老後に向けて何か対策を行っていますでしょうか。

最近では新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、健康志向がさらに高まりつつあります。

しかしながら、日々の食事だけで栄養は補えているものなのでしょうか?

コンビニ弁当や冷凍食品だけでは、コロナウィルスに対抗できる体作りはできません。

では、どのような対策が必要なのでしょうか?

つい先日、「特定保健指導に関するご案内」というチラシがポストに入っていました。

読んでみると非常に参考になる内容でしたので、今回は「特定保健指導」とは何か、皆さんにもご説明したいと思います。

特定保健指導とは

保健師などが、対象者の体の状態を分かりやすく説明し、生活習慣病の改善のための具体的なアドバイスを行うことです。

健康保険組合に加入している40歳以上の人は法律により特定健診を受けることになっています。

特定健診の結果、メタボリックシンドロームなどのリスクがあると分かった場合、特定保健指導を受ける必要があります。

特定保健指導って何をするの?

まず、保健師などの専門家と面談を行います。

面談では、保健師によるアドバイスを受けながら生活習慣改善の目標を立て、各自で生活習慣の改善に取り組みます。

  • 動機付け支援…保健師によるサポートは面談時のみ
  • 積極的支援…保健師により電話やメールなどで随時サポートが入る

サポートがあるかどうかの違いですね。

その後、目標期間(3か月~6か月)を目途に成果を確認します。

どんな人が対象?簡単診断!

以下の項目と自身の状態を照らし合わせてください。

その① 基本情報

腹囲

  • 男性85㎝以上
  • 女性90㎝以上

または

  • BMIが25以上

BMI計算式

肥満指数(BMI)= 体重 (㎏) ÷ 身長(m) × 身長(m)

その② 追加リスク

  1. 血糖値 空腹時血糖100㎎/㎗以上 または HbA1c(NGSP値)5.6%以上
  2. 脂質 中性脂質150㎎/㎗以上 または HDLコレステロール40㎎/㎗未満
  3. 血圧 収縮期血圧130mmhg以上 または 拡張期血圧85mmHg以上

その③ 喫煙

  1. 喫煙している
  2. 喫煙していない

特定保健指導が必要な人

  • BMI25以上 かつ 追加リスク1つ かつ 喫煙してない
  • 腹囲 男性85㎝以上 女性90㎝以上  かつ 追加リスク1つ かつ 喫煙してない
  • BMI25以上 かつ 追加リスク2つ かつ 喫煙してない

→ 動機付け支援(メタボのリスクが中程度だが指導が必要)

  • 腹囲 男性85㎝以上 女性90㎝以上  かつ 追加リスク1つ かつ 喫煙してる
  • BMI25以上 かつ 追加リスク2つ かつ 喫煙してる
  • 腹囲 男性85㎝以上 女性90㎝以上 かつ 追加リスク2つ以上 かつ 喫煙してる
  • BMI25以上 かつ 追加リスク3つ かつ 喫煙してる

→ 積極的支援(メタボのリスクが高く、すぐに指導が必要)

 

※血圧降下剤等を服薬中の人は特定保健指導の対象になりません。

※65歳以上の人は積極的支援レベルでも動機付け支援の対象になります。

※2年連続で積極的支援に該当した人のうち、1年目に積極的支援を終了して2年目の特定健診結果が一定以上改善している人は、2年目の特定保健指導は動機付け支援となる場合があります。

特定保健指導の流れ

Aさんの場合

  • 年齢…45歳
  • 身長…172㎝
  • 体重…81㎏
  • 腹囲…88㎝
  • HbA1c値…6.1%
  • HDLコレステロール…45㎎/㎗
  • 血圧(収縮期/拡張期)…128/90mmHg

初回面接

保健師からの指導。

体重を半年で6㎏減らす目標を立てる。

まずは現在の生活習慣をもとに、改善できる点をまとめる。

その①ご飯の量を減らす
その②休肝日を設ける
その③歩く習慣をつける

改善の取り組み

自身で毎日の記録をつける。

継続的支援

保健師からその都度アドバイスのメールが届く。

評価

半年後、再び面接し、記録を確認。

今後もこの調子で続けるよう促される。

特定保健指導を受けよう

現状では実施率が低い特定健康指導ですが、早い段階で認知できれば、今後の改善次第ではまだまだ健康でいられる確率が高いです。

モデル実施や利用券の普及によって、今後ますます世間に認知されることは間違いありません。

特定健康診査(特定健診)の結果、ペナルティになった人は思い切ってプロの特定保健指導を受けてみましょう。